エッセイ

 

 

<ナショナル ジオグラフィック ディレクションズ> 

 わたしのウェールズ、わたしの家

著者は英「タイムス」紙の特派員として英国隊のエベレスト初登頂に同行したジャン・モリス。数々の旅行記をはじめ、『パックス・ブリタニカ』や『帝国の落日』といった歴史紀行を著わし、大英帝国勲爵士(CBE)を受けているジャン・モリス。男性から女性へと性転換した作家としても有名です。この稀代の旅行作家が、祖国ウェールズとそこに生きる人々の姿、そして北ウェールズのわが家“トレヴァン・モリス”を語ります(ウェールズ人は家にも名前を付けるのです)。

こちらも原著があります。A Writer's House in Wales

 

 

ウェールズのクリスマス

ウェールズにルーツがあるアメリカ人夫婦が、クリスマスにウェールズを訪れた紀行文。妻の親族を探してウェールズの守護聖人の街、St David's へ。浜辺を歩き、街を散策し、地元の名産を使った料理を堪能し、ウェールズならではのクリスマス行事に参加し…。日本人ではなく、アメリカ人から見たウェールズ人やウェールズらしさの記述に新鮮味を覚えたりもします。旅の目的であった親族とめぐりあえたらどうかは、どうぞお読みください。

原著は  Christmas in Wales : A homecoming 

 

 

 

 

 

ウェールズ「ケルト」紀行  ~カンブリアを歩く~ 

ケルト文化に魅せられたエッセイスト、武部好伸さんによるウェールズ紀行。「アーサー王の円卓」のカエルレオン、「最果ての聖なる島」バージィー島、スノードニアの「巨人伝説」など、日本ではほとんど紹介されていない“通”なポイントを訪れ、人々と交流し、『英国の中の異国』を体験されています。国民芸術祭『アイステッズヴォド』の訪問記も。少々ケルトに偏りすぎな解釈が見られたり、小さな誤解もありますが、複雑なウェールズ史を紐解きながら旅していくので、読みごたえがあります。